TMC事務局
Tel:042-341-2711(大代表)

ホームAbout TMC > センター長

センター長

 トランスレーショナル・メディカルセンター(TMC)は、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)の一組織として、NCNP病院と神経研究所・精神保健研究所などの研究部門との橋渡しの役割を担っています。基礎的な研究で得られた成果を速やかに臨床応用する一方で、日々の臨床体験から得られた疑問を臨床研究として展開するための支援が主な業務です。現在、臨床研究支援部、情報管理解析部の2研究部、臨床研究企画調整室、情報管理室、ビジネス・ディベロップメント室の体制で、NCNP病院臨床研究推進部と連携を図りアカデミック臨床研究機関(ARO)を形成しています。TMCには医師、研究者、PMDA経験者、製薬企業経験者、IT専門家、プロジェクトマネージャー、データマネージャーなど様々な経験を有するスタッフが在籍しています。

(1)情報管理・解析部:臨床研究を行うための教育支援と人材育成推進

 臨床研究に関する倫理講座、臨床研究及び倫理を学ぶための臨床研究入門講座/実践講座ワークショップを実施しています。メディカルスタッフを含めた若手研究者に対するフェローシップ体制(若手研究グループ)を実践するとともに、NCNP各施設の若手研究者が交流できるよう若手育成カンファレンスを定期的に開催しています。また、臨床研究計画書ブラッシュアップ特訓セミナー、データ解析に必要な生物統計学講座、メタ・アナリシス入門講座などを通して臨床研究の浸透・推進と人材育成を図っています。

(2)臨床研究支援部:臨床治験・臨床研究の支援体制整備

 精神疾患、神経疾患、筋疾患、発達障害の各疾患について、神経筋疾患患者レジストリー(Remudy)を中心に患者登録制度の基盤整備を進めています。また、筋ジストロフィー臨床試験ネットワークを出発点として、医師主導治験、早期探索試験、大規模臨床試験などを実施するための支援体制の強化を図っています。更に、臨床試験・臨床研究計画の企画・立案、薬事の専門家によるコンサルテーション機能の拡充を進めています。
 このようにTMCは、NCNPの基本理念である、「病院と研究所が一体となり、精神疾患、神経疾患、筋疾患、及び発達障害の克服を目指した研究開発を行い、その成果をもとに高度先駆的医療を提供するとともに、全国への普及を図る」ことを実践するための活動を展開しています。

平成30年4月

トランスレーショナル・メディカルセンター長 小牧宏文

[ 前へ戻る ][ TOPへ戻る ]