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臨床研究用大型画像装置

研究用3テスラMRI
研究用3テスラMRI 磁気共鳴画像法(magnetic resonance imaging: MRI)とは、強い磁気と電磁波を組み合わせることで、体内の水素原子の動きを利用して、脳をはじめとした生体内部の情報を、ミリメートル単位の高い空間解像度で、立体的に得ることのできる手法です。放射線などの被ばくがなく、非侵襲的に、比較的簡便かつ安全に計測することができ、世界中で広く用いられています。脳や神経のかたち(構造)だけでなく、血流測定による脳機能計測(機能的MRI)や、脳の神経走行に関する情報(拡散テンソル法)など、脳神経に関する多角的で詳細な脳の情報を得ることができます。研究用MRIとして、32ch頭部コイル、防音設備、視覚・聴覚刺激装置、眼球運動モニタなどを備え、脳波や生理指標の同時測定、磁気刺激、電気刺激等を同時に行えるSiemens社Verioが稼働しています。
臨床用3テスラMRI
臨床用3テスラMRI 病院内に研究用MRIと同等の性能をもつSiemens社・Phlips社の2台の3テスラ装置を保有し、脳神経系の一般臨床診断・脳ドックや薬剤治験の評価などに使用可能です。
ポジトロン断層撮像装置
ポジトロン断層撮像装置 ポジトロン断層画像(PET)とはポジトロン放出核種で標識された放射性薬剤を注射し、放射能分布の画像を撮影する核医学検査の一種です。当センターではCTとの複合機であるPET/CT(Siemens社 Biograph16)を使用し、機能画像と形態画像の融合による病態の解明を行っています。また、センター内に設置されたサイクロトロン(住友重機械工業株式会社 HM-20)を使用し、各種短寿命核種(18F、11C、15O、13N)によるPET製剤の合成を行っています。
MEG
MEG MEG(Magnetoencephalography)は、生体の電気活動にともなう磁場を評価する計測機器です。脳、髄液、骨、皮膚の透磁率はほぼ一定に保たれますので、生体より記録された磁場の発生源を高い時間・空間解像度で推定することが可能です。おもに、てんかんの焦点や知覚・認知にともなう脳機能の評価に利用されています。
近赤外線光トポグラフィ
近赤外線光スペクトロスコピー 近赤外線光スペクトロスコピー(near-infrared spectroscopy : NIRS)とは近赤外光が生体を通過する際にヘモグロビンに吸収される性質を利用して、脳血流を非侵襲的に測定する方法で、頭部に取り付けた場合は頭表から2-3㎝の範囲の脳血流の変化を測定できます。既に、てんかん発作の焦点や言語優位野の判定に臨床応用されており、2009年4月からは「うつ症状の鑑別診断補助」として精神科としては初めて先進医療として認められました。当センターでは、てんかん発作の焦点や言語優位野の判定、精神科先進医療を行いつつ、精神科領域での予後・治療反応性・重症度判断のバイオマーカーとしての可能性を検討しています。
動物用画像施設
動物用画像施設 IBICでは動物画像解析研究用の大型機器として動物用3 Tesla MRI(Siemens社製)、小型動物実験用PET・CTカメラ(島津製作所製 Clairvivo PET)および動物用PET専用サイクロトロン(住友重機械工業株式会社製 HM-12)を同センターの神経研究所と共同で使用しています。